肝胆膵第76巻第4号

NASH関連肝細胞癌の特徴

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  • 有泉 俊一,他(東京女子医科大学)
  • 発行日:2018年04月28日
  • 〈要旨〉
    非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)肝細胞癌(HCC)の臨床病理組織学的特徴について検討した.2000〜2014年のNASH関連HCC 57治癒切除例を検討した.同期間のウイルス関連(HBVまたはHCV)HCC 644治癒切除例,アルコール関連HCC 59治癒切除例と比較検討した.NASHの診断は,NAFLD/NASH診療ガイドライン 2014に従い問診と非癌部肝組織で診断した.NASH関連HCCの肝硬変(23%)は,ウイルス関連HCC(46%)やアルコール関連HCC(47%)より有意に少なかった.NASH関連HCCの門脈侵襲(11%)は,ウイルス関連HCC(24%)より有意に少なく,アルコール関連HCC(22%)と有意差はなかった.NASH関連HCCの切除成績(5年生存率88%,5年無再発生存率41%)は,ウイルス関連HCC(66%,28%)より有意に良好であったが,アルコール関連HCC(74%,30%)と差はなかった.NASH関連HCCは肝硬変や門脈侵襲が少ないため再発率が低く,生存率が良好である.

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Clinicopathological characteristics of NASH related HCC
有泉 俊一 山本 雅一
東京女子医科大学消化器外科