肝胆膵第76巻第4号
オートファジーによる脂肪蓄積制御
電子書籍のみ
- 坂根 貞嗣他(大阪大学)
- 発行日:2018年04月28日
- 〈要旨〉
オートファジーは細胞内分解機構の一つとして知られており,細胞の恒常性維持に重要な役割を果たしている.最近多くの疾患においてオートファジーの破綻が病態に影響を与えていることがわかり,注目を集めている.また,オートファジーによる脂肪滴の分解機構(リポファジー)の存在も明らかになった.最近われわれはNAFLDにおいてRubicon蛋白の蓄積が肝細胞オートファジー抑制の原因となり,肝脂肪蓄積増悪に寄与することを報告した.オートファジーはNASH/NAFLDの病態進展において重要な役割を果たしていると考えられる.
詳細
The regulation of lipid accumulation by autophagy
坂根 貞嗣 疋田 隼人 竹原 徹郎
大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学