肝胆膵第76巻第4号
NASH/NAFLDの病理診断の問題点
電子書籍のみ
- 原田 憲一(金沢大学)
- 発行日:2018年04月28日
- 〈要旨〉
NASHの診断に現在のところ肝生検は必須であり,組織学的に脂肪変性,小葉炎,肝細胞風船様変性が必須である.しかし,個々の所見のみならず,所見の程度についても判定に関する詳細な取り決めはなく,診断する病理医に委ねられているのが現状である.また,線維化による病期判定に苦慮する症例も多い.さらに,自己免疫性肝炎や薬物性肝障害と合併する症例も存在し,病理診断の重要性のみならず困難性も明らかとなりつつある.
詳細
Pathology of NASH/NAFLD
原田 憲一
金沢大学医薬保健研究域医学系人体病理学