肝胆膵第76巻第4号

オベチコール酸(DSP-1747)によるNASH治療

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  • 山口 寛二他(京都府立医科大学)
  • 発行日:2018年04月28日
  • 〈要旨〉
    非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease:NAFLD)の治療の原則は生活習慣の是正であるが,十分な効果が得られないまま薬物療法を必要とする場合が多い.薬物療法では糖尿病や脂質異常症治療薬などの効果が報告されているが,絶対的なものはない1).そのなかで,非アルコール性脂肪肝炎(non-alcoholic steatohepatitis:NASH)においては,予後決定因子である肝線維化の進行抑制を標的にしたさまざまな薬物を候補とした臨床試験がある2).現在,数多く進行している臨床試験に先駆けて行われたオベチコール酸(DSP-1747)は,6α-エチル-ケノデオキシコール酸と呼ばれる半合成胆汁酸アナログで,肝機能障害や肝線維化に対する治療効果が期待されるファースト・イン・クラスの核内レセプターであるファルネソイドX受容体(farnesoid X receptor:FXR)作動薬である.

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Obeticholic acid (DSP-1747) for the treatment of nonalcoholic steatohepatitis
山口 寛二 瀬古 裕也 楳村 敦詩 西川 太一朗 森口 理久 伊藤 義人
京都府立医科大学医学研究科消化器内科学