肝胆膵第76巻第4号

NAFLD/NASHとBCAA

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  • 清水 雅仁(岐阜大学)
  • 発行日:2018年04月28日
  • 〈要旨〉
    NAFLD/NASHは肥満や糖尿病を高頻度に合併するが,これらの病態は肝発癌のリスク因子でもある.BCAAの低下は,肝予備能の低下やサルコペニアと関連している.BCAAの代謝異常や過剰摂取は,糖尿病やNAFLD/NASHの発症・進展を促進する可能性がある.一方,BCAAが脂肪肝や耐糖能異常を改善し,肥満やNASHに関連した肝発癌を抑制する可能性が報告されている.肝硬変患者に対しては,速やかに栄養状態やサルコペニアを評価し,BCAAの補充療法を開始することで,肝予備能やQOLの改善,さらには肝発癌予防をめざす必要がある.

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詳細

Impact of BCAA on NAFLD/NASH - can BCAA inhibit NASH-related liver arcinogenesis? -
清水 雅仁
岐阜大学大学院医学系研究科腫瘍制御学講座消化器病態学分野