肝胆膵第76巻第4号
ホルモン異常に基づくNAFLD/NASH発症
電子書籍のみ
- 小野 正文他(高知大学)
- 発行日:2018年04月28日
- 〈要旨〉
肥満や糖尿病,メタボリック症候群はNAFLD/NASHの発症基盤要因として知られているが,下垂体機能低下症(成長ホルモン分泌不全),甲状腺機能低下症,男性ホルモン分泌不全,女性ホルモン分泌異常などのホルモン異常のよる病態も二次性NAFLD/NASHの要因として重要である.しかし,それらのホルモン異常に基づくNAFLD/NASHはついつい見過ごされていることも多いと考えられる.ホルモン欠乏の場合には欠乏ホルモン補充により治療が可能なケースも少なくないため,NAFLD/NASH患者を診察するすべての医師が留意する必要がある.
詳細
Development of NAFLD/NASH induced by dysfunction of hormones
小野 正文 増田 弘誠 西原 利治
高知大学医学部消化器内科学