肝胆膵第77巻第2号

ペムブロリズマブとレンバチニブの併用試験

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  • 池田 公史(国立がん研究センター東病院)
  • 発行日:2018年08月28日
  • 〈要旨〉
    ペムブロリズマブとレンバチニブの併用療法は,さまざまながん腫において有効性が期待され開発が進行中であり,肝細胞癌に対しても第Ⅰb相試験が行われた.対象は,切除不能肝細胞癌でChild-Pugh Aの患者とし,レンバチニブは通常用量で,ペムブロリズマブは200 mgを3週ごとに点滴静注した.第Ⅰ相パートに6人登録され,投与量規制毒性がないことを確認した.拡大コホートで,2017年12月1日の時点で初回化学療法の患者12人に投与された.主な有害事象は食欲減退,高血圧であった.効果判定ができた13人での奏効割合は46%,病勢制御割合は100%であった.ペムブロリズマブとレンバチニブ併用療法は切除不能肝細胞癌患者において忍容性は良好で,極めて有望な抗腫瘍効果が示された.

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Combination therapy of pembrolizumab plus lenvatinib
池田 公史
国立がん研究センター東病院肝胆膵内科