肝胆膵第77巻第2号

Cabozantinibの第Ⅱ相試験の振り返りと第Ⅲ相試験結果

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  • 古瀬 純司(杏林大学)
  • 発行日:2018年08月28日
  • 〈要旨〉
    CabozantinibはMET,VEGFR2,AXL,KIT,TIE2,FLT3,RETを標的とするマルチキナーゼ阻害剤であり,前臨床試験などで肝細胞癌に対する有効性が示唆されていた.Cabozantinibによるランダム化第Ⅱ相試験においてソラフェニブ治療歴を多く含む対象において全生存期間11.5か月と良好な成績が得られ,第Ⅲ相試験(CELESTIAL試験)が行われた.ソラフェニブ治療歴を含む進行肝細胞癌患者773例が登録され,OS中央値はcabozantinib群10.2か月,プラセボ群8.0か月,ハザード比0.76(95%信頼区間:0.63〜0.92,p=0.0049)であり,cabozantinibによる生存期間の有意な延長が確認された.今後,cabozantinibの肝細胞癌に対する適応承認が期待されている.

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Cabozantinib for hepatocellular carcinoma in phase II and III trials
古瀬 純司
杏林大学医学部腫瘍内科学教室