肝胆膵第77巻第2号
JSHガイドラインにそってレンバチニブをどう使うか
電子書籍のみ
- 淺岡 良成,他(帝京大学)
- 発行日:2018年08月28日
- 〈要旨〉
『肝癌診療ガイドライン2017年版』は2017年10月に発行された1).2018年3月,切除不能進行肝細胞癌に対してレンバチニブの適応が承認されると,第7章の薬物療法の項が改訂され,ソラフェニブとともに1st lineの分子標的薬として推奨されることとなった.本ガイドラインでは,肝予備能が保たれている肝外転移あるいは脈管侵襲を伴う進行肝細胞癌に対する標準治療として,また,転移や脈管侵襲を伴わない状態においても多発病変に対するTACEの次治療としての分子標的薬の位置づけが確立された.一方で,臨床試験の結果に基づき,ソラフェニブとレンバチニブの選択に関しては言及していない.今後,ガイドラインに影響を与えるような臨床データの蓄積が期待される.
詳細
Lenvatinib in JSH HCC Guidelines 2017
淺岡 良成*1 建石 良介*2 小池 和彦*2
*1帝京大学医学部内科学講座
*2東京大学大学院医学系研究科消化器内科学