肝胆膵第77巻第2号

どのようにしてcold tumorをhot tumorに変えるか

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  • 工藤 正俊(近畿大学)
  • 発行日:2018年08月28日
  • 〈要旨〉
    現在,単剤の免疫チェックポイント阻害剤の臨床試験が行われているが,その奏効率は約20%であり,最初からPDの症例も約30%程度存在する.あるいはSDからいずれPDになる症例も含めると免疫チェックポイント阻害剤単剤による治療には限界がある.すなわち,もともと免疫原性がない腫瘍が存在する(cold tumor).このような腫瘍をいかにして免疫原性をもつ腫瘍(hot tumor)に変えるかということが現在の癌免疫療法の最大のテーマである.現在は免疫チェックポイント阻害剤とほかの治療法とのコンビネーション治療がその主流である.

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How to change cold tumor to hot tumor
工藤 正俊
近畿大学医学部消化器内科