肝胆膵第77巻第2号
レンバチニブの副作用プロファイルと管理
電子書籍のみ
- 相方 浩,他(広島大学)
- 発行日:2018年08月28日
- 〈要旨〉
肝細胞癌に対するレンバチニブは,本邦で使用可能な3剤目の分子標的薬となった.国際共同第Ⅲ相試験(304試験,REFLECT)では,良好な抗腫瘍効果と忍容性が示された.一方,レンバチニブの副作用プロファイルは,先行して承認されたソラフェニブ,レゴラフェニブと異なる点も報告されている.特に,高血圧,蛋白尿,肝性脳症といった副作用管理には留意する必要がある.また,日本人症例において発現頻度の高い副作用も報告されている.安全で効果的なレンバチニブ治療を行うためには,副作用プロファイルを熟知し,適格症例の選択と適切な副作用マネージメントが必要である.
詳細
Management of adverse events associated with lenvatinib for hepatocellular carcinoma
相方 浩 茶山 一彰
広島大学病院消化器代謝内科