肝胆膵第77巻第2号

レンバチニブの奏効症例

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  • 西島 規浩,他(大阪赤十字病院)
  • 発行日:2018年08月28日
  • 〈要旨〉
    肝細胞癌(HCC)に対する分子標的治療薬として,レンバチニブが2018年3月に本邦で認可された.われわれは,レンバチニブの第Ⅱ相試験(NCT00946153)において,5例のレンバチニブ投与例を経験し,長期経過をフォローし得たのでここに報告する.レンバチニブの治療効果は,PR 3例,SD 2例であった.無増悪生存期間および全生存期間の中央値はそれぞれ5.8か月および10.3か月であった.肝内に標的病変を有する4例のうち,1例においてレンバチニブによる腫瘍濃染の完全消失を,2例において部分消失を認めた.また,2例において長期投与と長期生存が得られた.レンバチニブは,今後のHCC診療において,有用な選択肢となりうる.

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詳細

Five cases who participated in the phase II trial of lenvatinib monotherapy
西島 規浩*1,2 木村 達*1 大﨑 往夫*1,2
*1大阪赤十字病院消化器内科
*2明和病院消化器内科