肝胆膵第77巻第2号
REFLECTと実臨床でのレンバチニブの臨床経験
電子書籍のみ
- 土谷 薫,他(武蔵野赤十字病院)
- 発行日:2018年08月28日
- 〈要旨〉
レンバチニブは本邦では2018年3月「切除不能な肝細胞癌」の効能・効果追加承認が得られすでに実臨床で広く使用されている.第Ⅲ相試験であるREFLECT試験1)においてレンバチニブ投与群はソラフェニブ投与群に比しPFSおよびTTPは有意に延長しOSは非劣性を示した.一方有害事象の比較ではソラフェニブとは異なるprofileを示した.当院での実臨床におけるレンバチニブ初期経験においてもまだごく少数例での結果であるが良好な画像効果判定結果が得られた.有害事象についてはREFLECT試験と同様にHFSRや下痢は少なく,一方高血圧や食欲低下は高頻度に認められている.
詳細
Early experience of lenvatinib in real world practice
土谷 薫 金子 俊 黒崎 雅之 泉 並木
武蔵野赤十字病院消化器科