肝胆膵第77巻第2号

ラムシルマブの第Ⅲ相臨床試験結果

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  • 小川 力,他(高松赤十字病院)
  • 発行日:2018年08月28日
  • 〈要旨〉
    ラムシルマブは分子標的治療薬の抗体薬の一種であり,VEGFによって誘導される腫瘍血管新生において重要な働きを示すVEGFR-2に対する抗体薬である.進行肝細胞癌に対するラムシルマブについては,ソラフェニブ治療後の2nd lineとしてREACH試験が行われたが,primary endpointであるOSに関しては有効性を示さなかった.しかしsubgroup解析にてベースラインのAFP 400 ng/mL以上の群ではOS延長効果においてプラセボ群に対して明らかな優越性を示したため,ベースラインのAFP 400 ng/mL以上の群のみを対象としたREACH-2試験が再度行われ,primary endpointであるOSにおいてラムシルマブの有効性を明確に示すことに成功した.本稿ではラムシルマブの臨床試験結果について報告する.

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Result of clinical phase III trial of ramucirumab
小川 力*1,2 工藤 正俊*2
*1高松赤十字病院消化器内科
*2近畿大学医学部消化器内科