肝胆膵第77巻第2号

Multi TKI時代におけるソラフェニブの位置づけ

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  • 和田 幸之,他(国立病院機構九州医療センター)
  • 発行日:2018年08月28日
  • 〈要旨〉
    SHARP試験1),Asia-Pacific試験2)の結果を受け,2009年6月に本邦でもソラフェニブが承認を受けたが,その後長い間,ソラフェニブに続く薬剤が登場してこなかったが,レゴラフェニブがソラフェニブ不応例に対する二次治療としての有効性が証明され,さらにレンバチニブがソラフェニブに対し非劣性を証明した.レゴラフェニブ,レンバチニブともに臨床応用されるようになった.さらには,ソラフェニブ不応不耐例に対する二次治療として,cabozantinib,ラムシルマブの有効性も証明され,近い将来,いよいよ多数の分子標的治療薬が肝細胞癌においても使用されるようになる時代が到来しつつある.本稿では,肝細胞癌の化学療法においてソラフェニブが果たしてきた役割,ソラフェニブに関連した臨床試験のエビデンスなどを紹介し,今後のmulti Tyrosine Kinase Inhibitor(TKI)時代におけるソラフェニブの位置づけについて考察した.

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Positioning of sorafenib in era of multi. Tyrosine kinase inhibitors
和田 幸之*1,2 高見 裕子*1,2 立石 昌樹*1,2 原 貴信*1,2 龍 知記*1,2 吉富 宗宏*1,2 才津 秀樹*1,2
*1国立病院機構九州医療センター肝胆膵外科
*2同 臨床研究センター