肝胆膵第81巻第2号
経皮経肝的胆嚢結石治療(PTCCS下も含めて)はここがすごい
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- 三好 広尚,他(藤田医科大学ばんたね病院)
- 発行日:2020年08月28日
- 〈要旨〉
「胆石症診療ガイドライン2016(改訂第2 版)」では,治療法として,胆嚢摘出術(腹腔鏡下が第一選択)が治療の原則であり,それぞれ適応基準を遵守して溶解療法,ESWL,胆嚢ドレナ-ジが選択される.したがって,経皮経肝胆嚢鏡下結石除去術(以下:PTCCSL)が選択されることは稀である.PTCCSLの成績としては,結石除去率90%以上,重篤な偶発症の報告は少ない.一方,治療期間は腹腔鏡下胆嚢摘出術と比較して長く,結石の再発を認めるといった問題点がある.適応としては,急性胆嚢炎で発症した経皮経肝胆嚢ドレナ-ジを行った症例のうち,high riskで外科的胆嚢摘出術が困難かつ胆嚢結石を除去しなければならない症例に対して,治療法の選択肢の一つと考えられる.
詳細
Treatment of cholecystolithiasis by percutaneous transhepatic cholecystoscopic lithotomy (PTCCSL)
三好 広尚*1 片野 義明*1 小林 隆*1 山本 智支*1 松浦 弘尚*1 鳥井 淑敬*1 細川 千佳生*1 黒川 雄太*1 安江 祐二*1 乾 和郎*2
*1藤田医科大学ばんたね病院消化器内科
*2医療法人山下病院消化器内科