肝胆膵第81巻第2号

膵石の成因・機序・病態

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  • 橋本 千樹,他(藤田医科大学)
  • 発行日:2020年08月28日
  • 〈要旨〉
    膵石は慢性膵炎の診断基準において,確診所見となる重要な要素である.成因としてアルコール性慢性膵炎が約65%と最多である.膵石の発症機序としては,慢性膵炎の進行に従い,膵液中の蛋白濃度が上昇し蛋白栓が形成され,これにカルシウムイオンが沈着して膵石が形成されると考えられている.しかし,膵石の発症機序はすべてが解明されてはおらず,その発生を予防する方法も現時点では存在しない.膵石が生じると膵管および組織内圧が上昇することで疼痛の原因となり,膵石を伴わない症例と比較すると膵内外分泌機能障害が高度のことが多い.また,慢性膵炎の中でも膵石症は,膵癌の高危険群であり,膵癌の合併にも注意し診療していく必要がある.

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Cause, pathogenic mechanism and clinical condition of pancreatic stone
橋本 千樹 廣岡 芳樹 宮原 良二 川部 直人 葛谷 貞二 中岡 和徳 中野 卓二 田中 浩敬 宮地 洋平 三井 有紗
藤田医科大学消化器内科学Ⅱ