レンバチニブによる肝細胞癌治療

切除不能進行肝癌におけるレンバチニブの治療成績

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  • 友成 哲,他(徳島大学)
  • 発行日:2019年01月21日
  • 〈要旨〉
    目的:近年,切除不能進行肝癌に対して,レンバチニブ(LEN)の有用性が示されたが,実臨床における治療成績は明らかにされていない.今回われわれは,LENで治療を行った進行肝癌23例の治療成績と安全性を検討した.対象と方法:2018年3月から2018年10月までにLENを投薬した進行肝癌26症例を対象とした.一次治療例(ソラフェニブ(SOR)投与歴なし)は12例,SOR不耐症例(二次治療)が8例,SOR,レゴラフェニブ(REG)のPD症例(三次治療)が6例であった.結果:26例中20例で効果判定が可能であり,CR 2例,PR 8例,SD 9例,PD 1例,奏効率50.0%(10/20)であった.このうち,一次治療例,二次治療例,三次治療例における奏効率はそれぞれ70%(7/10),33.3%(2/6),25.0%(1/4)であった.考察:一次治療例ではREFLECT試験の奏効率を上回る奏効率が得られた.また,二次治療例や三次治療例においても有効である可能性が示唆された.

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Treatment effect of lenvatinib for advanced hepatocellular caricinoma
友成 哲 田中 貴大 田中 宏典 高山 哲治
徳島大学病院消化器内科学