レンバチニブによる肝細胞癌治療
当科におけるレンバチニブの使用経験 -薬剤師介入による副作用マネジメントを含めて-
電子書籍のみ
- 佐藤 洋造,他(愛知県がんセンター中央病院)
- 発行日:2019年01月21日
- 〈要旨〉
肝細胞癌に対する全身化学療法の一次治療はこれまでソラフェニブのみであったが,2018年よりレンバチニブが使用可能となった.レンバチニブは比較的高い奏効率を有するが,ソラフェニブとは若干異なる副作用プロファイルが報告されている.Grade 2以上の有害事象の出現は患者のquality of life (QOL)低下を招くだけでなく,レンバチニブの休薬・減量の原因となり,結果的に治療成績の低下につながる可能性があるため,副作用マネジメントを適切に行うことが重要である.われわれの施設ではレンバチニブ導入症例に対して,薬剤師による服薬指導や診察前問診を行っており,副作用のマネジメントに努めている.
詳細
Side effect management of lenvatinib for unresectable hepatocellular carcinoma -a single–center experience-
佐藤 洋造*1 橋本 直弥*2 村田 慎一*1 長谷川 貴章*1 稲葉 吉隆*1
*1愛知県がんセンター中央病院放射線診断・IVR部
*2同 薬剤部