レンバチニブによる肝細胞癌治療
実臨床におけるレンバチニブの有効性と安全性
電子書籍のみ
- 小尾 俊太郎(帝京大学ちば総合医療センター)
- 発行日:2019年01月21日
- 〈要旨〉
レンバチニブで治療した16症例を対象として,後ろ向き観察研究を行った.適格基準と除外基準,プロトコルはREFLECT試験に準じた.全例において肝細胞癌に対する治療歴を有し,最初の治療から中央値で3.9年が経過していた.ほぼすべての患者でAEが発生したが,プロトコルに従って適切な中断,減量再開,および対症療法を実施することによって制御することができた.治療開始後8週間目のmRECISTの評価では,CR 0例, PR 6例,SD 8例,PD 1例であった.ORRは40%であり,病勢制御率は93%であった.実臨床においても切除不能進行肝細胞癌に対するレンバチニブ治療は,安全で有効な治療であった.
詳細
The efficacy and safety of lenvatinib for advanced hepatocellular carcinoma in a real-world setting
小尾 俊太郎
帝京大学ちば総合医療センター内科