レンバチニブによる肝細胞癌治療
進行肝細胞癌に対するレンバチニブの治療効果
電子書籍のみ
- 小川 浩司,他(北海道大学)
- 発行日:2019年01月21日
- 〈要旨〉
2018年3月進行肝細胞癌に対してレンバチニブが保険適用となり,当科での治療効果を検討した.治療開始 8週まで経過した症例ではmodified RECISTによる奏効率は50%/8週と期待通りの高い治療効果を認めた.ソラフェニブなどの前治療歴がある症例でも奏効例を多く認めた.Grade 3以上の有害事象は高血圧,HFS,血小板減少,肝性脳症,高ビリルビン血症であった.血圧上昇は降圧剤でコントロール可能であったが,食欲不振,倦怠感,血小板減少,肝性脳症,腹水,HFSなどが減量,休薬の原因であった.
詳細
Therapeutic effect of lenvatinib on advanced hepatocellular carcinoma
小川 浩司*1 中井 正人*1 荘 拓也*1 須田 剛生*1 森川 賢一*1 坂本 直哉*2
*1北海道大学病院消化器内科
*2同 大学院医学研究院内科学分野消化器内科学教室