レンバチニブによる肝細胞癌治療

レンバチニブの臨床第Ⅲ相試験のデザインと概要

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  • 泉 並木(武蔵野赤十字病院)
  • 発行日:2019年01月21日
  • 〈要旨〉
    レンバチニブは甲状腺癌に適応が取得されていたが,肝細胞癌の適応を目指して第Ⅲ相試験が行われた.全身化学療法歴がない切除不能肝細胞癌が対象となり,1st lineとしてレンバチニブとソラフェニブが1対1に割り付けられた.主要評価項目は全生存期間であり,非劣性を証明することが目的となった.レンバチニブ群478例,ソラフェニブ群476例の1対1に割り付けられた.全生存期間 (OS)は非劣性であることが証明された.また,無増悪生存期間 (PFS)では,レンバチニブ 7.4か月に対してソラフェニブ 3.7か月でレンバチニブが有意に長かった.mRECISTで中央評価した場合にレンバチニブはCRとPRを加えたobjective response rate (ORR)が40.6 %であった.有害事象ではレンバチニブ群で高血圧,蛋白尿と甲状腺機能低下が多く,ソラフェニブ群で手足症候群,下痢と脱毛が多かった.QOLの面ではレンバチニブ群が有意なものが多く,今後1st line薬剤として期待される.

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The study design and final results of phase III results of lenvatinib compared with sorafenib
泉 並木
武蔵野赤十字病院消化器科