肝細胞癌に対するレゴラフェニブ治療

実臨床におけるレゴラフェニブの使用経験

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  • 鳥村 拓司・他(久留米大学)
  • 発行日:2017年12月22日
  • 〈要旨〉
    15名のソラフェニブ不応症例に対しレゴラフェニブを使用した.Child-Pugh scoreは5点が12例,6点が3例であった.腫瘍進行度分類はStageが1例,が4例, Aが2 例,B が8例で,肝外転移部位は肺3例,骨3例,リンパ節2例,腹膜播種2例であった.レゴラフェニブは1例のみ80 mg/日で開始したが,残りの14例は120 mg/日で開始した.治療開始28日以内に4例で副作用により休薬が行われ,3例は80 mg/日で再開できたが,1例は投与中止となった.治療成績は現時点までで,PR 1例,SD 3例,PD 2例であった.有害事象は手足皮膚反応7例,高血圧2例,下痢1例,蛋白尿2例,全身倦怠感2例,疼痛2例,Child-Pugh scoreが1点増加した2例を含め,肝障害が3例に認められ,Grade 3以上が腹痛,下痢でおのおの1例であった.このようにレゴラフェニブは少量で開始したにもかかわらず,副作用の出現頻度が高く,日本人に合った投与量の設定が必要と考えられる.

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詳細

Treatment with regorafenib in real world –our experience–
鳥村 拓司 岩本 英希 中野 聖士
久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門