肝細胞癌に対するレゴラフェニブ治療
レゴラフェニブが奏効したStageⅣ肝細胞癌症例
電子書籍のみ
- 古林 佳恵・他(岡山市立市民病院)
- 発行日:2017年12月22日
- 〈要旨〉
ソラフェニブ使用にもかかわらず,PDであった症例にレゴラフェニブを用いて治療したところ,腫瘍マーカーはその直後より低下,また開始1か月の時点での効果判定CTではリンパ節転移巣が縮小し,3か月経過した現在まで,副作用なく良好な結果が得られている症例を経験した.慎重な適応症例の選択と注意深い経過観察が必要であるが,明らかにその薬効を享受できる患者は存在するため,レゴラフェニブはソラフェニブ後の二次治療として,常に念頭に置く必要があると考えられる.
詳細
A case of stage IV HCC who obtained regression after treatment with regorafenib
古林 佳恵 能祖 一裕
岡山市立市民病院消化器内科