肝細胞癌に対するレゴラフェニブ治療
レゴラフェニブ治療の初期使用経験
電子書籍のみ
- 森本 学・他(神奈川県立病院)
- 発行日:2017年12月22日
- 〈要旨〉
類似の毒性を有する2 剤によるシーケンシャル治療においては,1st line治療のソラフェニブに忍容性がないと2nd line治療のレゴラフェニブにおいても効果は期待しがたいので,忍容性を考慮した症例選択が重要である.また,レゴラフェニブ開始後は比較的早期から肝機能障害をはじめとする重篤な副作用が出現する可能性もあり,頻回なフォローアップが必要である.当施設では看護師,薬剤師,皮膚科医師ら多職種による指導介入を分子標的薬導入前から投与全期間にわたり継続的に行い,患者自身による副作用予防と早期発見ができるよう指導するとともに,専門職への迅速なコンサルトを可能にしている.
詳細
The initial experience of regorafenib treatment
森本 学 小林 智 上野 誠 戸塚 雄一朗 福島 泰斗 佐野 裕亮 大川 伸一
地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター消化器内科