肝細胞癌に対するレゴラフェニブ治療

レゴラフェニブの登場による今後の肝細胞癌薬物療法の展望

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  • 古瀬 純司(杏林大学)
  • 発行日:2017年12月22日
  • 〈要旨〉
    ソラフェニブ耐性肝細胞癌に対するレゴラフェニブの有用性が証明され,進行肝細胞癌に対する一次治療と二次治療の標準治療が確立した.しかし,ソラフェニブからレゴラフェニブに移行できる患者数はそれほど多くないこと,薬物療法による全体の予後は十分ではないことなど,依然,より有効な薬剤の開発が必要である.一次治療ではレンバチニブのソラフェニブに対する非劣性が示され,今後,レンバチニブの適応承認が期待されるとともに,2剤の適切な使い分けが求められる.二次治療としてはα-fetoprotein 400 ng/mL以上の肝細胞癌に絞ってラムシルマブの第相試験が進められている.最近,免疫チェックポイント阻害剤の開発が多くのがん腫で進められている.肝細胞癌に対しては抗programmed cell death-1(PD-1)抗体薬ニボルマブの開発が先行し,2017年9月,米国で適応が承認された.現在,さまざまな薬剤による臨床試験が行われており,さらに抗PD-1抗体薬単独治療から併用療法へと開発が進んでいる.

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Future perspectives of chemotherapy in hepatocellular carcinoma after introduction of regorafenib in practice
古瀬 純司
杏林大学医学部内科学腫瘍科