肝胆膵第75巻第2号

免疫チェックポイント阻害による癌免疫療法

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  • 河上 裕(慶應義塾大学)
  • 発行日:2017年08月28日
  • 〈要旨〉
    T細胞応答を利用する癌免疫療法として,免疫チェックポイント阻害療法は,化学療法や分子標的薬抵抗性の進行癌に対しても持続的な腫瘍縮小効果を示した.T細胞上のCTLA-4とPD-1(あるいは対応分子のPD-L1)に対する阻害抗体の単独投与は,さまざまな癌に対して10〜30%程度の奏効率を示し,癌免疫療法の臨床における位置づけは一変し,癌治療開発の方向性も変わりつつある.現在,PD-1/PD-L1阻害を中心として,機序の異なる標準癌治療や免疫調節剤を併用する複合癌免疫療法の開発が進み,多くの臨床試験が進行中である.今後,集学的治療が必要な癌治療において,免疫チェックポイント阻害を中心とした個別化・複合癌免疫療法が期待される.

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Cancer immunotherapy by immune-checkpoint blockade
河上 裕
慶應義塾大学医学部先端医科学研究所細胞情報研究部門