肝胆膵第75巻第2号
チームネクサバールの経験より−レゴラフェニブ，レンバチニブの管理も含めて−
電子書籍のみ
- 竹野 美沙樹（国立がん研究センター東病院）
- 発行日：2017年08月28日
- 〈要旨〉
分子標的薬の副作用管理を行うには，各薬剤の副作用の特徴に応じた対策を多職種のチームで構築することが望ましい．当院のチームネクサバール®では，治療開始前の詳細な面談や治療時期にあわせたフォローアップを行い，事前に検討した手掌・足底発赤知覚不全症候群，皮膚障害，肝機能障害，高血圧，下痢などへの対応方法を基に治療にあたっている．レゴラフェニブはソラフェニブと副作用プロファイルが類似している．当院では承認前からチームを立ち上げ副作用対策を検討した．レンバチニブが臨床導入される際には特徴的な副作用へ対応できるよう，同様にチームを立ち上げて検討する予定である．
詳細
The management of adverse events associated with sorafenib, regorafenib or lenvatinib in hepatocellular carcinoma: from experience in team care for patients treated with sorafenib
竹野 美沙樹
国立研究開発法人国立がん研究センター東病院薬剤部