肝胆膵第75巻第2号

ソラフェニブの治療効果および予後予測因子

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  • 土谷 薫,他(武蔵野赤十字病院)
  • 発行日:2017年08月28日
  • 〈要旨〉
    ソラフェニブ治療は2009年より進行肝細胞癌に対する唯一のエビデンスのある化学療法として世界中で施行されている.一方で他癌腫の化学療法のように治療前に測定しソラフェニブ導入の可否を検討できるようなバイオマーカーは存在しない.治療後のマーカーとしてはAFPが有用とされており,治療開始後のAFP減少は治療効果および予後と関連することが多いが,約30%の進行肝細胞癌ではAFPは治療前より正常範囲内である.画像所見としては腫瘍血流の低下が注目されており,また臨床症状としてソラフェニブによる有害事象発現例では有意に全生存率と関連することが日本を含む国際多施設共同研究で証明された.近年,従来報告されているマーカーに加えてmicro RNAやTIE-2-expressing monocytesなど新規バイオマーカーの検討も報告されており,進行肝細胞癌の治療戦略構築に大変有用と考えられる.

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Predictive and prognostic markers for patients treated with sorafenib
土谷 薫 安井 豊 黒崎 雅之 泉 並木
武蔵野赤十字病院消化器科