肝胆膵第75巻第2号

動注化学療法の新たな工夫−deferoxamineの効果−

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  • 山﨑 隆弘,他(山口大学)
  • 発行日:2017年08月28日
  • 〈要旨〉
    進行肝細胞癌の予後は不良であり,本邦においては従来からの肝動注化学療法(肝動注)とソラフェニブを主体とした分子標的治療薬が用いられてきた.肝動注にはさまざまなレジメンがあるが,約30〜40%の治療奏効であり,肝動注不応例に対する治療法の開発は喫緊の課題である.一方,ソラフェニブ治療の肝機能不良例に対する予後は不良であり,ソラフェニブで肝動注不応例のすべてをカバーするのは困難である.われわれは,肝動注不応例に対して,抗癌剤の範疇ではない鉄キレート剤deferoxamine(DFO)肝動注療法を開発し,有効性を報告した.本稿では,鉄キレート剤の効果についてわれわれの研究を中心に紹介する

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詳細

Novel hepatic arterial infusion therapy using iron chelator deferoxamine in advanced hepatocellular carcinoma
山﨑 隆弘*1,2 佐伯 一成*2 藤澤 浩一*2,3 松本 俊彦*1,2 末廣 寛*1 山本 直樹*2,4 高見 太郎*2 坂井田 功*2,3
*1山口大学大学院医学系研究科臨床検査・腫瘍学講座
*2同 消化器内科学講座
*3同 附属再生医療教育研究センター
*4山口大学大学教育機構保健管理センター