肝胆膵第75巻第2号

レンバチニブ第Ⅲ相試験(REFLECT試験)からみえてきたもの−いかに効果を引き出すか−

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  • 工藤 正俊(近畿大学)
  • 発行日:2017年08月28日
  • 〈要旨〉
    2017年6月4日,米国臨床腫瘍学会(ASCO)において,レンバチニブの第Ⅲ相試験であるREFLECT試験の結果が発表された.これによると主要評価項目であるレンバチニブの全生存期間中央値(mOS)は13.6か月,ソラフェニブ群のmOSは12.3か月であり,ハザード比は0.92(0.79〜1.06)とあらかじめ定められた非劣性マージンの1.08を下回り,統計学的に本臨床試験はpositive studyであったことが報告された.また,無増悪生存期間(PFS),無増悪期間(TTP),奏効率(ORR)のすべてにおいて統計学的有意かつ臨床的に意味のある良好な結果を示した.レンバチニブの安全性についても,これまでの報告と同様で十分忍容性は保たれていた.この臨床試験の成功により,これまで1st lineの肝細胞癌治療に対する分子標的薬はソラフェニブ1剤だけであったものが,レンバチニブが新たな治療選択肢として臨床現場に登場することになり,肝癌患者にとって大きな福音をもたらすことは間違いない.

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Results of lenvatinib phase III REFLECT trial
工藤 正俊
近畿大学医学部消化器内科