臨床精神医学第52巻第5号

障害のある子どもの家族の感情表出を評価する自己記入式質問紙に関する研究─日本語版Family Questionnaire の信頼性と妥当性─

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  • 米倉裕希子・他(県立広島大学)
  • 発行日:2023年05月28日
  • 抄録:自閉スペクトラム症や知的障害などで専門機関を利用し支援や配慮が必要な子どもの家族の感情表出研究の進展を目的に,近年の研究でよく使用されている質問紙Family Questionnaire(FQ)に着目した。FQの原著者の許可を得て日本語版を作成し,障害のある子どもの家族63名を対象に調査研究を行い,FQの再検査信頼性と他尺度との妥当性を分析した。その結果,再検査信頼性は十分だった。FQの下位尺度の一つである批判的なコメント(CC)はある程度の妥当性だったが,感情の巻き込まれすぎ(EOI)は十分な妥当性を示すことができなった。EOIの項目には社会が期待する障害のある子どもの母親像の影響を受けやすいことをふまえ,内容の再検討が必要である。

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詳細

Study of a self-report scale for assessing expressed emotion of families of children with disabilities –reliability and validity of the Japanese version of the family questionnaire–
米倉 裕希子*1 山口 創生*2 三野 善央*3 植垣 紀久代*4 中島 玲*4 
*1県立広島大学保健福祉学部保健福祉学科人間福祉学コース
*2国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所地域精神保健・法制度研究部
*3みのクリニック
*4社会医療法人恵風会けいふう心療クリニック