Bone Joint Nerve通巻第5号第2巻第2号

慢性疼痛疾患(難治性慢性疼痛):CRPS(Complex regional pain syndrome:複合性局所疼痛症候群)に対する生体内再生治療

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  • 稲田 有史ほか(稲田病院)
  • 発行日:2012年04月10日
  • 〈抄録〉
    CRPS(Complex regional pain syndrome:複合性局所疼痛症候群)はmysteryともいうべき種々の症状を呈するが,それを合理的に説明できる理論がなく,外科的治療への懐疑は根強いものであった.しかし,近年人工神経管の登場で,CRPS type 2の根治治療の報告がでると同時に,生体内再生治療は現在数百名単位の長期治療成績の検討が行われており,これまでタブーとまでされたcausalgieの局所所見が明らかとなってきた.現在までに,①直接神経障害,②深部組織障害(特に筋膜炎),③末梢総和障害(①・②を含む)による局所所見を報告,その末梢病変を根治させることによって,異痛症,拘縮,振戦などと呼ばれる症状などが完全に消失することが判明した.すでにCRPSは病態不明・治療困難な症候群ではなく病態別に各治療を行わなければならない治療対象群であり,運動器疼痛疾患への真摯な対応が望まれる.

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In-situ tissue engineering for the patient diagnosed as CRPS
稲田 有史*,** 中村 達雄*,**
*稲田病院
**京都大学再生医科学研究所臓器再建応用分野