Bone Joint Nerve通巻第9号第3巻第2号

Supermicrosurgeryの手外科への応用

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  • 光嶋 勲(東京大学)
  • 発行日:2013年04月10日
  • 〈抄録〉
    1990年ごろより,直径0.3〜0.8 mmの微細血管,リンパ管,神経束の吻合(超微小外科,supermicrosurgery)が可能となった.この領域は,日本が世界をリードし続けている.特に,この手技を用いた穿通枝皮弁による再建術は,日本から発信され,1997年以降世界中で講習会が開催され続けている.欧州ではベルギー,スペイン,イタリア,フランスを中心として定着し,各国に穿通枝皮弁学会も設立されつつある.手外科においてもこの手技を用いた以下の領域が発達した.動静脈吻合,細静脈移植などの多用により指尖再接着の成功率が飛躍的に進歩した.挫滅された指末節再接着の生着率も真皮直下の細静脈の吻合により88%まで向上している1).また,最小限の部分足趾移植による小児の指尖再建と先天指欠損の再建が可能となった2).血管付趾爪移植,遊離血管柄付き神経移植術,遊離血管柄付き骨膜移植による偽関節再建,また,過去20年間にわたり,局麻下のリンパ管細静脈吻合術の有効性も確認されている.最近では,発症後超早期,または癌切除と同時の即時吻合術による予防効果も確認されつつある.各種遊離穿通枝皮弁(足底皮弁,flow-through型前大腿&広背筋穿通枝皮弁など)による低侵襲再建術も進歩し続けている.

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Supermicrosurgery for hand
光嶋 勲
東京大学医学部形成外科