肝胆膵第82巻第1号

早期経腸栄養はなぜ普及しないのか

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  • 真弓 俊彦,他(産業医科大学)
  • 発行日:2021年01月28日
  • 〈要旨〉
    急性膵炎では,診断から48 ~72時間以内の早期経腸栄養は生存率上昇などに有用性が示されており,国内外の診療ガイドラインで推奨されている.しかしながら,実臨床では,経腸栄養が行われなかったり,1週間程度で開始されていることが少なくない.2016年の全国調査でも重症例の31.8%でしか経腸栄養が実施されず,72時間以内の開始率は重症膵炎全体の12.8%と報告されている.早期経腸栄養が実施されない理由として,腹痛や膵酵素高値の遷延,蠕動音が聴取されないなどがあげられていたが,これらは経腸栄養中止基準ではない.経腸栄養の意義と開始・中止基準をしっかり認識し,まずは経腸栄養を開始することが必要である.

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Why early enteral nutrition was not introduced in many acute pancreatitis?
真弓 俊彦*1 沈 平成*2 蓑田 恒平*2 繁永 いづみ*2 眞田 彩華*2 石川 成人*2
*1産業医科大学医学部救急医学講座
*2産業医科大学病院救急科