肝胆膵第82巻第1号

急性膵炎の疫学

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  • 菊田 和宏,他(東北大学)
  • 発行日:2021年01月28日
  • 〈要旨〉
    全国調査によれば,2016年1 年間の急性膵炎受療患者数は78,450人と推定され,本邦の急性膵炎は増加傾向にある.23.6%が重症であった.主たる成因はアルコール性(32.6%),胆石性(25.8%),特発性(19.1%)であった.軽症例,重症例の死亡率はそれぞれ0.5%,6.1%であった.治療に関しては,初期輸液の重要性が認識されている一方で,経腸栄養や予防的抗菌薬投与については「急性膵炎診療ガイドライン」の推奨からの逸脱がみられた.被包化壊死は6.9%に認められ,その58.2%にインターベンション治療が行われていたが,内視鏡アプローチのような低侵襲治療が主流となり,外科的治療が選択される症例は減少傾向にあった.

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Epidemiology of acute pancreatitis in Japan
菊田 和宏 濱田 晋 正宗 淳
東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野