肝胆膵第82巻第1号

急性膵炎発症機序

電子書籍のみ

  • 大村谷 昌樹,他(兵庫医科大学)
  • 発行日:2021年01月28日
  • 〈要旨〉
    消化酵素を合成,貯蔵,分泌する膵腺房細胞の生理機能は,小胞体,リソソーム-オートファジー系,ミトコンドリアの協調作用に大きく依存している.近年,急性膵炎発症機序ではカルシウム依存性の腺房細胞障害と細胞死のメカニズム,およびカルシウムチャネルとミトコンドリア透過性遷移孔の重要性が解明され,理解が大きく進んだ.さらに小胞体ストレス応答およびオートファジーは持続的な小胞体ストレス,アポトーシスおよびネクローシスからの回避のための細胞保護的役割をもつことが解明されつつある.これらの相互作用が明らかになることで,急性膵炎の新たな発症機構が解明され,治療標的となる分子の同定が進んでおり,新たな治療法が確立されつつある.

電子書籍のご購入

1,324円(税込)

決済方法:クレジットカード
ご購入には会員登録が必要です
電子書籍の返品はできません

カートに入れる

デモ版ご確認のお願い

初めて電子書籍をご購入される際は、事前にデモ版をご覧いただき、ご利用される環境での動作確認を行ってください。

デモ版を見る

電子書籍の閲覧にはインターネットに接続された環境が必要です。オフラインではご利用いただけません。

電子書籍の動作環境

お気に入り登録にはログインが必要

詳細

New insights into acute pancreatitis–recent progress in basic study–
大村谷 昌樹*1 岩間 英明*1,2
*1兵庫医科大学遺伝学
*2兵庫医科大学消化器外科肝胆膵外科