肝胆膵第82巻第1号

動注療法の現状と展望-RCTの結果をふまえて-

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  • 廣田 衛久(東北医科薬科大学)
  • 発行日:2021年01月28日
  • 〈要旨〉
    蛋白分解酵素阻害薬・抗菌薬膵局所持続動注療法(動注療法)の有用性と安全性について検証し,保険収載までの行程を考えて計画された多施設共同ランダム化比較試験(RCT)が医師主導治験として実施された.このRCTの結果によると,動注療法を実施した群は同量の薬剤を静注した群と比較して鎮痛効果を認めたものの,主要評価項目である膵壊死形成を抑制する効果は認めなかった.また,動注療法に関連する合併症を10%の頻度で認め,安全性の問題が指摘された.この結果を受け,動注療法の保険収載への道筋は途切れてしまった.打開するためには,新たなRCTを計画し,実施する必要がある.

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Continuous regional arterial infusion of proteinase inhibitor for severe acute pancreatitis: results from a recent RCT, and future perspectives
廣田 衛久
東北医科薬科大学内科学第二(消化器内科)