肝胆膵第82巻第1号

WONの治療はいつ行うべきか-4週まで待つべきか-

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  • 髙橋 孝輔,他(富山大学)
  • 発行日:2021年01月28日
  • 〈要旨〉
    2012年に急性膵炎のアトランタ分類が改訂され,壊死性膵炎における膵・膵周囲液体貯留は発症からの期間が4週以内か否かで急性壊死性貯留(acute necrotic collection:ANC),被包化壊死(walled-off necrosis:WON)に分類された.WONに対する治療において,近年では外科的,内視鏡的および経皮的低侵襲手技をStep-up approachによって段階的に施行する方法が主流となっている.治療のタイミングについては,原則発症4週以降まで待機し,壊死巣が十分被包化されたWONの時期に行うことが推奨されている.近年,感染を伴うANCに対する経皮的・内視鏡的ドレナージの有用性・安全性を示唆する複数の報告が出されており,臓器不全を伴うANCに対しては早期の低侵襲手技の介入も検討してよいだろう.

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詳細

Timing of intervention for walled-off necrosis (WON)
髙橋 孝輔*1 花岡 辰行*1 荒木 康宏*1 藤浪 斗*1 田尻 和人*1 渡辺 徹*2 渋谷 和人*2 吉岡 伊作*2 藤井 努*2 安田 一朗*1
*1富山大学学術研究部医学系内科学第三講座
*2同 消化器・腫瘍・総合外科(第二外科)