臨床精神医学第49巻第11号

セックス依存症(Sexual Addiction)の新展開─安定した男女関係・家庭生活を営む〈既婚者〉のセックス依存症─

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  • 土田 恭史・他(ひがしすみだカウンセリングルーム)
  • 発行日:2020年11月28日
  • 〈抄録〉
    近年,『既婚者』のセックス依存症の受診が増加傾向にあるように思う。これは,「セックス依存症」が,若い世代から中高年世代に至るまで拡大していると考えるべきであろう。しかしいまだに,本邦においてセックス依存症は社会的な規範から逸脱した性的問題行動の一つとして取り扱われ,嗜癖の問題として臨床場面にたち現れてくることはまだ少ない。とりわけ中年期のセックス依存の問題はこれまで語られることはあまりなかった。中年期のセックス依存症は若年期とは様相が異なり,加齢による衰えやセックスレスの問題など,多くの喪失の課題をはらんでおり,それに伴う不安や空虚感が,もともとの力動的課題と複雑に交絡して.問題行動化する。本稿では中年期に焦点を当て,セックス依存に潜む病理的問題と,精神療法的課題と介入について,事例を提示しながら,若干の考察を加えたい。

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The Sexual Addiction with stable relationship and married men and women
土田 恭史*1 及川 卓*2
*1 ひがしすみだカウンセリングルーム
*2 及川心理臨床研究所