臨床精神医学第49巻第11号

歯科領域にみられる身体醜形障害

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  • 松岡 紘史・他(北海道医療大学)
  • 発行日:2020年11月28日
  • 〈抄録〉
    下顎部や歯列といった口腔関連部位に関連した身体的外見に関する知覚された欠陥や欠点にとらわれ,それらに関する不適切な認知を有し,鏡による確認,他者への確認依頼,過剰な身繕いなどを繰り返し行うという症状を呈する歯科領域における醜形恐怖症/身体醜形障害の患者がいる。しばしば矯正歯科治療を受診するものの,治療経過が好ましくない者も少なくない。本稿では,歯科領域における醜形恐怖症/身体醜形障害の疫学的特徴を明らかにし,治療に伴う症状の推移を見ることによって,非精神医学的治療の中で,矯正歯科での治療を長期的に受けた患者の方が治療成績がよい,言い換えるならば,短期的に改善を得ることは難しいという特徴を指摘した。最後に,歯科領域における醜形恐怖症/身体醜形障害に対する非薬物療法としての認知行動療法の効果について考察した。

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Body dysmorphic disorder in dental settings
松岡 紘史*1 坂野 雄二*2
*1 北海道医療大学歯学部保健衛生学講座
*2 医療法人社団五稜会病院札幌CBT & EAP センター