臨床精神医学第49巻第11号

神経変性疾患における常同行動

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  • (東京慈恵会医科大学)品川 俊一郎
  • 発行日:2020年11月28日
  • 〈抄録〉
    神経変性疾患ではしばしば常同行動が出現することが知られており,特に出現頻度が高いのが,前頭側頭型認知症(Frontotemporal Dementia : FTD)である。FTD患者においては周徊,時刻表的生活,常同的食行動,反復行動,滞続言語などの常同行動が出現するが,これらは生活全般に影響を及ぼす特徴的な症状であり,診断基準にも含まれ,アルツハイマー病などとの鑑別にも重要となる。神経変性疾患における常同行動は,強迫症(Obsessive-Compulsive Disorder : OCD)における強迫行為と神経基盤や症候学的にも類似する部分が多いが,異なる部分もある。神経変性疾患という解剖学的基盤が比較的わかりやすい疾患における常同行動の病態を解明することが,OCDを含む他の疾患の症候の生物学的な背景を明らかにすることにもつながる。

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Stereotypic behaviors in neurodegenerative disease
品川 俊一郎
東京慈恵会医科大学精神医学講座