臨床精神医学第49巻第11号
矯正施設長通報の現状(その1)─通報された事例ならびに措置入院に関する診察を受けた事例の概要について─
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- 瀬戸 秀文・他(長崎県病院企業団長崎県精神医療センター)
- 発行日:2020年11月28日
- 〈抄録〉
矯正施設長通報について現状を把握し,必要な対応を検討するために調査を行った。全国の都道府県・政令市の担当課に,調査1:2016年5 月1日から2016 年5 月31日までの通報例,調査2:2016年4 月1日から2017年3 月31日までの指定医診察例を対象に,通報書,事前調査書,措置入院に関する診断書,措置症状消退届の年齢,性別,治療状況,診断,指定医診察要否,措置要否,その後の転帰など調査した。調査1では 299例の回答があり,年齢43.0±15.7歳,男性246例,女性47例で,291例は診察不要とされていた。調査2 は同じく 98例,42.8±13.7歳,男性88 例,女性10 例で,要措置57 例,措置不要41 例,措置入院期間の中央値88 日,180日目の入院継続率14.0%であった。矯正施設長通報の大多数は指定医診察不要で,観察期間中に措置解除されており,長期措置入院となるのは,わずかであった。
詳細
Current situation of patients reported by correctional facilities according to Article 26 of the Mental Health Welfare Act of Japan( Part 1): Overview of reported and evaluated cases
瀬戸 秀文*1,2,8 稲垣 中*3 島田 達洋*4 大塚 達以*5,9 太田 順一郎*6 吉住 昭*2,7
*1 長崎県病院企業団長崎県精神医療センター
*2 国立病院機構肥前精神医療センター臨床研究部社会精神医学部門
*3 青山学院大学
*4 栃木県立岡本台病院
*5 宮城県立精神医療センター
*6 岡山市こころの健康センター
*7 医療法人社団 翠会八幡厚生病院
*8 福岡県立精神医療センター太宰府病院
*9 東北大学大学院医学系研究科精神神経学分野