臨床精神医学第49巻第11号

ワーカホリック─働きすぎる日本人への処方せん─

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  • 池田 朝彦・他(筑波大学)
  • 発行日:2020年11月28日
  • 〈抄録〉
    ワーカホリックは「極端な働き者で,仕事への欲求が過剰に強く,その結果自身の身体的健康や喜び,対人関係,円滑な社会的機能に明らかな動揺や混乱を引き起こしている者」を意味する造語である。ワーカホリックは睡眠障害,倦怠感,仕事のパフォーマンス低下,抑うつ,仕事と家庭の不調和などの悪影響をもたらすが,現時点では疾病と認識されておらず確立した診断基準や標準的な治療法は存在しないため,回復支援につながりにくい状況にある。要因として性格特性などの個体要因だけでなく,所属組織による奨励や見返りなどの社会要因が指摘されており,日本人の従来の働き方および日本の労働環境そのものがワーカホリックの土壌になっている可能性がある。医療者は嗜癖としてのワーカホリックを認識し,適切な支援を探っていく必要がある。

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Workaholic: Prescription for overworked Japanese
池田 朝彦*1 堀 大介*2 松崎 一葉*3
*1 筑波大学大学院人間総合科学研究科
*2 筑波大学医学医療系
*3 筑波大学医学医療系,筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構