臨床精神医学第49巻第11号

セロトニン・ドパミン・グルタミン酸系と強迫・依存・常同行動

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  • 武田 雅俊(大阪河﨑リハビリテーション大学)
  • 発行日:2020年11月28日
  • 〈抄録〉
    強迫性障害(Obsessive compulsive disorder ; OCD)は,侵入性の強迫観念と常同性に繰り返される強迫行動を特徴とする疾患であり,一般人口の1 ~ 3%にみられる頻度の高い疾患であり,難治性であり経過が長く,その高い生活障害の程度からは,精神科臨床においてその治療法の開発が急がれている疾患の一つである。古くから精神科医の間ではOCDの治療困難性はよく知られてきたが,OCD治療の第一選択はセロトニン再吸収阻害剤serotonin reuptake inhibitors(SRIs)と認知行動療法cognitive behavioral therapy(CBT)とされているが,このような治療法に反応するのはたかだか50~ 60%であり,治療抵抗性OCDに対しては,抗精神病薬やグルタミン酸作動薬が試みられているが,十分な効果が得られているとはいいがたい。難治性OCDに対する新たな治療法としてdeep brainstimulation(DBS)などの新しい治療法も試みられている。

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Serotonin, dopamine, and glutamate system in obsessive compulsive disorders
武田 雅俊*1,2
*1 大阪河﨑リハビリテーション大学学長〔〒597-0104 大阪府貝塚市水間158〕
*2 仁明会精神衛生研究所所長