臨床精神医学第49巻第11号

ギャンブル障害

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  • 田村 赳紘・他(東京医科歯科大学)
  • 発行日:2020年11月28日
  • 〈抄録〉
    日本は世界有数のギャンブル大国であり,ギャンブル障害の有病率も世界的に高水準で,その影響は家庭内・外を問わず社会全体に浸透している。臨床上の特徴としては,ギャンブル障害として治療を求めるのは全体の数%に留まること,物質依存をはじめ他の精神障害の併存が多いことがあげられる。ギャンブル障害はかつて衝動制御障害として分類されていたが,物質依存と共通する神経基盤が見いだされ,現在は行動嗜癖,すなわち行動プロセスを依存対象とする依存症として分類されている。ギャンブル障害の治療は,心理社会的治療が中心であり,動機づけ面接,自助グループ/当事者ミーティング,認知行動療法,家族療法などがある。現在,日本においてギャンブル障害に対する保険適応を有する薬物療法は存在しないが,海外ではオピオイド・アンタゴニストが有望な治療薬として注目されている。また,併存症を適切に診断し,治療することが重要となる。

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Gambling disorder
田村 赳紘*1,2 小林 七彩*1,2 髙橋 英彦*1,2
*1 東京医科歯科大学医学部附属病院精神科
*2 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科精神行動医科学分野