肝胆膵第82巻第2号

FALDの非侵襲的評価法と適切なサーベイランス

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  • 中塚 拓馬,他(東京大学)
  • 発行日:2021年03月28日
  • 〈要旨〉
    Fontan手術により,先天性心疾患の予後は飛躍的に向上したが,その一方でさまざまな遠隔期合併症が明らかとなってきた.著明な体うっ血により,長期間圧負荷を受けた肝臓では線維化が進行し,若年で肝硬変,肝発癌に至るケースもある.これら一連の肝病態はFontan-associated liver disease(FALD)と呼ばれ,注目されている.しかしいまだその病態は不明な点も多く,病態進展に気づかれず不幸な転帰を辿ることすらある.まずはFALDの存在を認識し,その適切なサーベイランス法を整備することが喫緊の課題である.本稿ではFALD病態進行の指標となり得るさまざまな方法につき述べる.

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詳細

Non-invasive evaluation methods and appropriate surveillance for FALD
中塚 拓馬 建石 良介 小池 和彦
東京大学大学院医学系研究科消化器内科学