肝胆膵第82巻第2号

葛西手術とその後の長期予後

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  • 佐々木 英之(東北大学)
  • 発行日:2021年03月28日
  • 〈要旨〉
    胆道閉鎖症(以下本症)は新生児期から乳児期早期に閉塞性黄疸を呈する代表的疾患であり,治療は葛西手術と肝移植が大きな役割を担っている.本症に対する葛西手術の成績には閉塞形態と手術日齢が影響を及ぼす.また葛西手術の成績向上のためには適切な肝門部結合織の切離と肝門部微小胆管からの胆汁流出を阻害しない吻合が必要である.胆道閉鎖症全国登録によると20年の自己肝生存率は42.5%,肝移植を含めた全生存率は86.4%となっている.また約30%程度の長期自己肝生存例は,胆管炎,門脈肺高血圧症などの続発症への対応が必要となっている.本症に対しては適切な移行期医療を提供できる体制整備が必要であり,そのための診療ガイドライン作成や政策研究の継続が行われている.

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Hepatic portoenterostomy and long-term prognosis in biliary atresia
佐々木 英之
東北大学小児外科