肝胆膵第82巻第2号

肝移植の成績がなぜ悪いのか

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  • 福田 晃也,他(国立成育医療研究センター)
  • 発行日:2021年03月28日
  • 〈要旨〉
    小児期発症の原発性硬化性胆管炎(PSC)は,成人期発症例と比較して,自己免疫性肝炎・炎症性腸疾患を合併することが多い.進行例では肝移植が唯一の治療法となるが,ほかの胆汁うっ滞性疾患と比較して,肝移植後成績は不良である.その原因として移植後のPSC再発が27%に認められる.本邦のPSC肝移植症例のPSC再発のリスク因子の解析から,MELDスコア高値,サイトメガロウイルス感染などのほか,特に1親等ドナーからの生体肝移植後の再発率が高いことが報告されており,脳死肝移植を増加させるなどこれらのリスク因子を回避することが肝移植後成績の向上につながると考えられる.

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The reasons why poor prognosis of liver transplantation for primary sclerosing cholangitis
福田 晃也 阪本 靖介 笠原 群生
国立研究開発法人国立成育医療研究センター移植外科