肝胆膵第80巻第1号

肝細胞癌に対する全身化学療法-一次治療-

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  • 森口 理久,他(京都府立医科大学)
  • 発行日:2020年01月28日
  • 〈要旨〉
    肝細胞癌に対する治療は,1980年代に肝切除および肝動脈化学塞栓術,1990年代に経皮的エタノール注入療法,2000年代前半にラジオ波焼灼療法が確立されるなど,局所療法を中心に開発されてきたが,進行期に対する全身化学療法は長らく未開であった.しかしながら,2007年SHARP試験,2008年Asia-Pacific試験において進行肝細胞癌に対するソラフェニブのsurvival benefitが明らかにされ,肝細胞癌に対する全身化学療法の幕があけた.その後,10年近くソラフェニブ1剤の時代が続いたが,一次治療としては,2018年,REFLECT試験においてレンバチニブのソラフェニブに対する非劣性が示され,また,二次治療薬レゴラフェニブ,ラムシルマブも登場し,肝細胞癌の診療は本格的な全身化学療法の時代を迎えている.本稿では,肝細胞癌一次治療のpivotal 試験であるSHARP試験,Asia-Pacific試験およびREFLECT試験につき概説する.

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1st line systemic chemotherapy for hepatocellular carcinoma
森口 理久 高橋 彩 瀬古 裕也 竹谷 祐栄 楳村 敦詩 西川 太一朗 山口 寛二 伊藤 義人
京都府立医科大学消化器内科